水道水に含まれる有害物質と美味しくない原因

水道水中には、水道法の水質基準値以下ではありますが、トリハロメタンやトリクロロエチレン、シマジンなどの有害物質、気になるカビ臭や残留塩素などが含まれていることがあります。

水道水に含まれる主な有害物質は次の通り

・総トリハロメタン
消毒副生成物として、浄水場での塩素剤添加後に発生し、発ガン性があるといわれています。
水道水中の残留塩素と有機物(アンモニア性窒素、フミン質)が反応して生成されます。

・トリクロロエチレン(有機溶剤)
ハイテク工場などで使用されている機械部品などを洗浄剤の成分で、工場排水等から地下水に混入する可能性がある物質です。中枢神経障害の原因になるといわています。

・シマジン(農薬)
林野、ゴルフ場等で使用される除草剤の一種です。
雨などによって地下水に混じり、水道の原水に混入することがあります。

この他に、最近では放射能汚染による放射性物質であるヨウ素やセシウム、ゴミ処理場、廃棄物処理場の土壌から、安全基準を超える鉛やヒ素、大腸菌などの有害物質が一般の土壌から数十~数百倍検出されたと、厚生省からも発表されているのです。

水道水が美味しくない原因は、前回書いたようにカルキが一番の要因かと思われますが、そのほかにも幾つかございます。

・カビ臭
カビ臭の原因は『2メチルイソボルネオール(2-MIB)』と呼ばれる物質で、湖沼や河川に繁殖する藻類が発生源となります。

・残留塩素
殺菌のため浄水場で添加される塩素剤によって『カルキ臭』が引き起こされます。