硬水は、ミネラル成分が豊富に含まれているため、腸を刺激する作用があり、成人で便秘にお悩みの方にはおすすめなのですが、赤ちゃんはまだ胃や腸などの内臓の発達が未熟なため、頻繁に下痢を起こしてしまいます。
ミネラルウォーターに多く含まれているマグネシウムは、下剤の成分として作用してしまうからです。
特に赤ちゃんの粉ミルクを硬度の高い硬水で調合してしまうとメーカー推奨値を大幅に上回るミネラルが体内に取り込まれてしまい、大変危険です。
粉ミルクを作る際には、できる限り軟水を使用してください。
また、国内採取のミネラルウォーターとは違い、海外の輸入ブランドのミネラルウォーターの多くは一切除菌されてなく、硬度は硬水の水が多く、微量の細菌が含まれていることが多いため、赤ちゃんへはできるだけ煮沸した純水をあげるようにしましょう。
ミネラルウォーターを煮沸し、少し冷ました上で粉ミルクを調乳してあげてください。その場合は日本製のミネラルウォーターで、ミネラルが少ない(硬度が低い)軟水を使用するのが、
ベストだといえましょう。
また、赤ちゃんの命が誕生して育まれるお母さんのお腹の中の羊水や、赤ちゃんが飲む母乳も、母親の健康状態や飲み水によって大きく影響してきますので、赤ちゃんだけでなく、お母さんが摂取する水にも気配りが必要といえるでしょう。