有機農産物とは「生産から消費までの過程を通じて化学肥料、農薬等の合成化学物質や生物薬剤、放射性物資（遺伝子組み換え種子及び生産物等）をまったく使用せず、その地域の資源をできるだけ活用し、自然が本来有する生産力を尊重した方法で生産されたもの」
細かくいうと、ほうれん草などの単年作物なら２年以上、玉ねぎなどの永年作物なら３年以上、化学肥料・農薬を使用せず、完熟した堆肥などで土壌作りをして栽培したものを言うみたいです。
農水省の認定機関が加工業者、生産者を調査・認定して「有機ＪＡＳマーク」がつけられます。そのマークがついている農産物だけが「有機」や「オーガニック」という言葉の表示を使用できるようになっているそうです。
有機野菜は、安全性や栄養面では化学肥料を使用したものより勝っていると思いますが、微生物などが付きやすいという欠点があるので、調理するときには十分に洗浄する必要があります。
化学肥料の役目のひとつの中に成長を促進させることがありますが、有機野菜は成長が遅い分栄養素が多く蓄積されるそうです。
有機野菜やオーガニック食品などは、個人で購入する際も注目される物となってきていると思いますが、外食産業でも「有機野菜」をうたったレストランなどを多く見かけるようになってきました。
レストランなどが有機野菜にこだわる分だけ、その他の食材や調味料なども無添加であったり、食の安全を考え国内産の物を使用したりするなど、トータルで安全な食事ができるようになってきているようですね。
最近よくみかける「自然食」の飲食店などがありますが、店専用の農場を持っていたり、専属の農家と契約していたりする事が多く、やはり無添加やオーガニックにこだわりのある食事が楽しめるようになってきているようです。
現代人にとって「美味しい食事」以外にも「安全な食事」にもこだわりを持つ人が増えてきていると考えると、有機野菜にも注目が集まる理由がよく分かることと思います。